土用丑の日といえばウナギ。江戸時代から日本人にとってウナギは高級で、そして夏のスタミナ源として重要な食べ物でした。
そんなウナギの漁獲量減少などに伴って、ウナギの代わりにでてきたのがナマズ。
マグロの養殖で有名な近畿大学の取り組んだナマズについて調べました。
ウナギの代わりにウナギ味のナマズ
いま日本は大変なウナギロスです。純国産の「二ホンウナギ」はもはや絶滅危惧種に指定されるほど。
通常、私たちが食べるウナギはウナギの稚魚の「シラスウナギ」を育てて養殖したものです。
ウナギの完全養殖はまだ成功していません。
そんな中、シラスウナギの漁獲量がここ数年激減し、輸入していた外国産のウナギも価格が高騰しています。
そんな中、マグロの養殖に成功した近畿大学の研究チームが、ウナギの代わりにナマズを育てました。
エサに気を使ってナマズの生臭さを消し、油が乗ったウナギのように育てたのです。
そんなポストウナギのナマズがこのたびとうとう流通されました。
ウナギが食べたい、でも高い、食べられない、という方のために、安価でスーパーで売り出し始めました。
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それでもやっぱりウナギが食べたい
ポストウナギのナマズのかば焼きは、半身で約1500円くらい。
イオンなどのスーパーで、土用丑の日に合わせて販売されました。
食べた感じはさっぱりしており、普通の魚のように感じる人も多いようです。
その一方で、「やっぱりウナギが食べたい」という人のために、各コンビニチェーンでは高級ウナギのお弁当が人気なのだとか。
価格帯は2500円くらいから3500円で、国産のウナギを使った高級弁当です。
安価のナマズが発売されることで、むしろ「高くても本物のウナギを食べたい」という人がでてくることを見越しての販売だと思われます。
安いウナギのパックなら、1500円くらいでまだ食べることができます。
今後、深刻なウナギ不足が始まったときには、ナマズで代替するか、高くてもウナギを食べるか、の選択に迫られることになりそうです。
開発した近畿大学の研究チームは、過去にも「絶対に無理」と言われていたマグロの養殖にも成功しています。
これからも食卓事情が変わってくることでしょう。
まとめ
ウナギの代わりに登場したナマズのかば焼き。
どうしても夏にスタミナを付けたい!という人にはいい知らせかもしれません。
今後ウナギ市場がどうなっていくのか、注目したいですね。