ロヒンギャ、群馬県館林市にいる世界一迫害されているミャンマーの民族・今、地方を知れば日本がわかる!池上彰のご当地ウラ事情

ロヒンギャ、といってもきっと多くの人が何のことだかわからないでしょう。

実際にロヒンギャが住んでいる群馬県館林市の人でも知らない人が多いのだとか。

そんな少数民族の苦悩についてご紹介します。

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ロヒンギャには国籍がない

元々、ビルマ時代のミャンマーに住んでいたロヒンギャという民族。

この民族は古くから、ミャンマーの9割を占める仏教徒から迫害を受けていました。ロヒンギャたちはイスラム教徒です。

スー・チーさんを支持してミャンマーを追われたロヒンギャたちは、ボートピープルとなって世界各地に逃げました。

そのほんの一部の人たち、220人ほどが、今日本の群馬県館林市に集まっています。

そのロヒンギャたちと住民とが初めて交流会を開きました。

ロヒンギャたちは国籍を持ちません。なんとか難民指定を受けたり、在日ビザを持っていますが、なかには「仮放免」というなんの保証もない人もたくさんいます。

当然、日本で仕事に就くこともできません。

このロヒンギャたちを「違法入国だから」とミャンマーに強制送還しようとしても、ミャンマーに国籍がないので国際法上それができません。

そんな不遇の扱いを受けている民族が世界にはいるのです。

地域住民からは、ロヒンギャに対する不安の声も出ています。「ミャンマーに帰らないのか」という住民の質問に、「もう少しここにいたい」とロヒンギャは答えました。

彼らには母国がありません。帰る場所もないのです。

ミャンマーでは軍事政権が終わり、アウンサンスーチーさんの民主政権が始まろうとしています。

それによっては、今まで酷い迫害を受けてきたロヒンギャにも国籍が与えられ、国に帰れるかもしれません。

今しばらくは安全な日本で、なんとか地域住民とうまくやっていくしかなさそうです。

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国がないという人たち

人間にとって、一番最初の欲求は、「安心と安全」の欲求です。

3食ご飯が食べられる、今住んでいるところに危険がない。そういう状態になって初めて、人間の精神は次の欲求へと向かいます。

「自分の国籍がない」ということは、まさにその「自分自身が安全である」という欲求が満たされない状態です。

それは途方もなく辛いことです。

こないだ台風が来ましたね。9号、10号と関東を直撃しました。

私の家は関東平野の端っこの丘陵にあるので、今までどれだけ雨が降っても水は下の地域に流れて行き、安全でした。

しかし台風9号のとき、生まれて初めて水が来て、床下浸水しました。

近所のおばあさんに聞いたら、「もう60年ここに住んでいるけど初めてだった」といっていました。

その後の台風10号がもう、怖くて眠れないのです。寝ている間に家が浸水したら、と考えると、すさまじい苦痛がありました。

たかだか床下浸水で人間はこんなに恐怖を感じるのです。国籍がない、人間として居場所がないという苦痛がどれだけのことか。

彼らを何とか平和的に受け入れ、そしてミャンマーに平和的に帰国させてあげるために、できることを考えなくてはなりません。

まとめ

人間というのは勝手なもので、異質な存在の苦痛にはほとんど配慮ができないものです。自分が体験したことでないと想像することができないのです。

ロヒンギャという世界的にも大変な運命を背負った民族たち。日本人としてしっかり守られている私たちにはない苦痛を感じています。

なんとか助けられなくても、いましばらく安心して暮らせるようにしてあげたいですね。

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2016年9月24日 コメントは受け付けていません。 テレビ 文化