卵子や卵巣組織などを凍結保存する生殖医療・最先端の技術の問題点とは・きょうの健康

卵子や卵巣組織などを凍結保存する、最先端の生殖医療がある。

 

特に卵巣組織凍結は、若くしてがんなどで化学療法やホルモン療法放射線療法を免れない状態の女性にとって、有効な方法として注目されている。

 

その方法と、問題点について紹介する。

 

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卵子や卵巣組織凍結という妊孕治療

 

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卵子や卵巣組織を片側だけ摘出し、凍結し、がんによる放射線、化学治療、その他の疾病のホルモン治療後に体内に移植し、自然な排卵により妊娠を可能にする、そんな治療がある。

 

従来の受精卵の凍結や、卵子の核だけをとるような治療と違い、卵子や卵巣組織そのものを凍結させ、再び移植する方法は、卵子の数を限ることなく、妊娠が可能になるものとして最近注目されてきた。

 

しかし、30例ほどのデータから、アメリカでは2013年に「あくまで試験的な治療法」としてのガイドラインが出ている。

 

この治療は、あくまで緊急措置的なものであり、現在排卵していない、若くして化学治療、ホルモン治療が必要で、将来妊娠の際に影響が出るであろう小児や、思春期の若者に対する治療とされている。

 

60例ほどの卵巣組織の移植をした女性の93%に有効な排卵が起こったことが報告されています。

 

日本では、日本産科婦人科学会が2014年6月にこの方法の有効性を認め、「がんなどの疾病により将来の妊娠に影響を与える女性に対して有効である」とし、2014年8月現在、12施設でこの方法が行うことができ、その数も増えてきているといいます。

 

小児がんなどの、放射線治療や化学治療が不可欠な小児にとって、未成熟な卵巣組織んい将来影響を与える可能性は確かにあるのです。

そのような場合に、片側の卵巣組織を取り出し、凍結して保存、治療の完了後、移植します。

 

卵巣組織の凍結は、受精卵の凍結などより速やかに行われるメリットがあるほか、卵子の元の細胞を保存できるので、卵子の数を限ることはありません。
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卵子や卵巣組織凍結治療の問題点

 

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この治療の問題点として、卵巣組織を取り出す時点で、がん細胞などが卵巣に転移している可能性があげられます。

 

白血病など、血液の病気などの場合、特にその危険が高くなります。

 

そうなってしまうと、移植して戻した卵巣ががんなどの病気を再び誘発してしまう可能性が残ります。

 

それを微小残存癌病巣(MRD: Minimal Residual Disease)といい、白血病、もしくは卵巣がんなどの場合に考えられる事態です。

 

それでも、小児や思春期で強い化学治療、ホルモン治療を行う女性にとっては、将来の妊娠という選択肢を残す方法として、「有効である」と位置づけ、さらなる研究と実証例が待たれるところです。

 

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