西鉄バスジャック事件・ネットの闇に隠れた少年の異常性・トリハダ(秘)スクープ

この西鉄バスジャック事件、通称ネオ麦茶事件は、発生した2000年、私もテレビで中継を見ていた記憶があります。

 

運び出される死体の人質、そして突入の瞬間。今回調べてみて、こんなにいろんな要素があったことに驚いています。

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西鉄バスジャック事件

西鉄バスジャック事件は2000年5月、九州からの高速バスを17歳の少年がハイジャックした事件です。少なくとも人質の2名以上が死亡、最終的には特殊班がパーキングエリアで止まったバスに突入し、少年を確保しました。

 

まだ記憶にある人もいると思います。

 

この事件が明るみになり、問題視されたのが、まずは当時全盛期だった匿名掲示板を利用した犯行予告などの、ネットの利用。そして、精神科医の町沢という人の動向でした。

 

17歳の少年は中学時代にいじめにあい、家庭内で暴力をし、家族に無理難題を押しつけていたと言います。

 

このころ、少年は高校を中退し、ネットの匿名掲示板にはまり、意味不明のスレットを立てたり、「ネオ麦茶」というハンドルネームで犯行予告をします。

 

それに危機感を感じた父親が精神科医や福祉施設、警察に相談しますが、「事件が起こらないとなにもできない」と突き放されます。そんなとき、少年を強制的に入院させたのは、少年に面識のない精神科医の町沢でした。

 

入院している間に少年は一見大人しくみせながら、学校をジャックする計画を立てます。しかし、仮退院がゴールデンウイークだったため、バスジャックに計画を変更します。

 

少年の入院を決めた町沢は正しかったわけですが、のちに少年の仮退院を許した病院や被害者の会を糾弾して、逆に強い反論を受けます。

 

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17歳のネットの闇

この当時、あの少年Aのサカキバラ事件など、10代の少年たちの凶悪犯罪が多発しました。その走りが、この西鉄バスジャック事件です。

 

この犯人はネットの掲示板で、犯行予告をしています。そうした事案が増えてきている矢先のことでしたが、警察にはまだサイバー犯罪を専門に扱う部署はなく、「17歳の少年が犯罪などするはずがない」という、世間一般的な平和主義がまかり通っていました。

 

それを見過ごさず、精神的に加害の兆候を見抜いた町沢医師は大したものです。父親から電話で相談を受け、すぐに少年を精神病院に送致したと言います。

 

警察すらまともに話を聞かなかったことに、すでに危機感を感じていたのです。

 

いわゆる劇場型、と言われる、まるでドラマのように簡単に人を殺してしまう10代がこの世にたくさんいるのだ、と我々大人は知ることになった時代でした。

 

この加害少年が掲示板にいたとき、少年の犯罪欲を煽った人物がいたと言います。罪にはならず、その人物は数年後、司法試験にうかり、弁護士になっています。

 

そうした「匿名」の「非リアル」な空間であるネット上での行為が現実の犯罪につながることがやっと認識され、日本の常識が変わった事件でもありました。

 

まとめ

悪いのは、一体誰ででしょうか。少年でしょうか。親でしょうか。精神科医か、あるいは警察? それとも、中学生時代に少年をいじめた人間でしょうか?

 

人間が通常持っている、「想像と実現を隔てる現実感」が欠如していた少年たち、そんな事件がたくさんあった時代だったと思います。

 

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